昨今、日本全国様々な企画のイベントがありますよね。

こんぴらさんで有名な四国、香川県のそんなすてきな企画のひとつ。

 

*四国まんなか千年ものがたり

“遊山”って言葉、聞いたことあると思います。

“小旅行”じゃなくて“遊山”。

言葉が違うだけで、まったく別の“楽しいこと”のような気がしませんか?

 

徳島では、むかし、人々が桃のお節句の時期にお弁当を持って近場の山や浜に出かけていました。

緑ゆたかな山だったり、浜辺で波の音を聞きながらだったりしながら食べるお弁当……。

今の私たちが、例えば遠足なんかで食べるのと同じように、いつもより少し美味しく感じたんでしょうね~。

そんな“遊山”、のんびりと…もっと四国の歴史を目からも味覚からも“味わって欲しい”。

“おとなの遊山”があったらきっとすてき!

そんなコンセプトから生まれた企画が、“四国まんなか千年ものがたり”。

車内では、自然ゆたかな景色を眺めながら、地元食材にこだわったお食事だったり、おつまみ、工芸品など、思いのこめられた品々が用意されています。

(写真は一例)

運行区間は、香川県の多度津駅~徳島県の大歩危駅。

この区間は、四国山地を横断する予讃線のちょうど真ん中あたり。

沿線にはお大師さん(弘法大師)生誕の地と言われる善通寺さん、今もむかしも大勢の人たちに信仰されているこんぴらさん(金刀比羅宮)、平家落人の伝説が今も語られ、最近ではまたあらたな注目を浴び、映画などでもとりあげられている祖谷(いや)地方……。

そんな千年以上の文化や景観の目的地をイメージしてつけられた列車の愛称を、ご紹介。

 

*そらの郷(さと)紀行

香川県多度津駅~徳島県大歩危駅への、みどり色が先頭車両の下り列車。

徳島の人たちは、自分たちの住んでいる場所より高いところを“そら”というんだそうです。

西部の険しい山岳・そこにある集落が、いつしか“そらの郷(さと)”と呼ばれるようになったこと…その“そらの郷”に向かう列車だということ……それが「そらの郷(さと)紀行」の由来です。

 

多度津を出発した列車は、五岳山、讃岐富士とよばれる飯野山を眺めながら善通寺へ。ここはお大師さん生誕の地。

それから、こんぴらさんの愛称で親しまれる金刀比羅宮のある琴平に到着。

ここで、四国まんなか千年ものがたり専用待合室でウェルカムドリンクの嬉しいサービス。

(このサービスは事前にお食事の予約をした方に限るようです)

 

琴平を出発すると、お食事の予約をしている方は、こんぴらさん境内にあるレストラン“神椿”シェフ特製の「さぬきこだわり素材のよう洋風料理」を楽しむ時間。季節季節で趣向をこらしたお料理が楽しめるそうですよ。

 

列車は、讃岐山脈を越え、秘境坪尻駅でスイッチバックを体験。

四国第二の大河“吉野川”に沿って進み、小歩危・大歩危の渓谷美を眼下に、そらの郷・秘境祖谷への入り口である大歩危駅に到着…約2時間30分の旅です。

(ご紹介のいくつかの駅を通りますが、降りられるのは終点の大歩危駅のみ)

 

 

*しあわせの郷(さと)紀行

徳島県大歩危駅~香川県多度津駅への、あかいろが先頭車両の上り列車。

琴平駅は、こんぴらさん(金刀比羅宮)の玄関口の駅。

こんぴらさんは、“しあわせまいり・しあわせさんこんぴらさん”というキャッチフレーズでも有名ですよね。

そんなこんぴらさんと、香川県の豊かな自然・里山のあったかい空気感から「しあわせの郷(さと)紀行」と名付けられた上り列車。

 

大歩危駅を出発すると、国指定天然記念物であり名勝というふたつの冠をいただく大歩危。

続く小歩危峡を進み、日本一の狸のさとを目指す(!)阿波大口で、この地の狸…もとい地元の人たちとの交流の時間があります。

事前予約された方は、遊山箱に入った日本料理“おとなの遊山箱”を頂けます。

 

地酒で有名な阿波池田、吉野川を過ぎると、下り列車同様、スイッチバックの駅坪尻。

長いトンネルを抜ければ、そこは里山風景が広がる讃岐の国。

琴平・善通寺と過ぎて多度津着…約3時間の旅です。

(上りは、乗車は大歩危駅のみ、降車は琴平・善通寺・多度津でできます)

多度津は、讃岐鉄道発祥の地なんですよ。

 

 

問い合わせは…

JR四国電話案内センター 0570-00-4592

営業時間 8:00~20:00  基本無休

なお、

お食事の関係は、087-825-1162まで。

営業時間 10:00~18:00(平日)・10:00~17:00(土日祝)

その他、全国旅行社・みどりの窓口等でも相談に乗ってくれるんじゃないかな。

 

 

行きたい!

乗りたい!!

食べた~い!!!

ゆったりとした景観を眺めながら、お食事頂いて、お酒なんかも飲んじゃって…。

わいわいと行っても楽しいだろうし、私はね、これ、ひとりで行ってもまた楽しめるんじゃないかなって思う。

誰にも邪魔されずに、自分だけの贅沢な時間。

「四国まんなか千年ものがたり」、大・大おススメでーす♪