金刀比羅宮(こんぴらさん)の数多い年間行事のひとつ…桜が綺麗な春に“桜花祭”なるものがあるのを知りました…。

知ってました?

*桜花祭

 

毎年4月10日に行われるお祭りで、讃岐の…こんぴらさんの地に、春がやってきたよ~、春を楽しもう!

そんな趣旨のお祭り。

 

“金刀比羅宮”ホームページ等のお話によると、

4月10日に齋行される金刀比羅宮の特殊神事「桜花祭」は、鎮花祭(ちんかさい)です。

この鎮花祭は、遙かむかし…崇神(すじん)天皇の時に始まり、平安時代の頃に最も盛んだったそうです。

当時は、陰暦の3月になるとあちこちで、疫病が流行っていました。

これを鎮めるために行疫人(ぎょうやくにん)である大神(おおみわ)・狭井(さい)の2神を祀る宮中行事だったものが、神社にも伝わったと言われています。

別名「はなしずめのまつり」とも呼ばれてるんですって。

流れとしては……。

朝の9時半から神職・巫女さんたちが、伶人の演奏音楽とともに、大門から御本宮まで優雅に行列、参進します。

神職のみなさんは冠に桜の花、巫女さんたちは桜の枝を手に持っての行列。

これは、桜の開花時期が4月10日ぴったりなら、なおさらのこと…もしも開花がずれて葉桜な年でも、“桜色の行列”で春を楽しむことができるんです。

 

祭典では、川や海・山野の神饌(しんせん・神さまにお供えする飲食物のこと)を奉り、斎主が祝詞を奏上し、その後続けて「大和舞(やまとまい)」、「八少女舞(やおとめまい)」を奏進します。

なお、雨天の場合行列は中止になるとのこと。

春は、お天気が不安定だから、私が行くときは、雨降るな~~(すでに行く気満々)。

 

ふんわりとした桜の屋根の下…。

そこを通る行列は、きっと異空間にいるような気分になるのかもしれませんね。

 

それにしても、この季節のお天気の難しさよ…。

私は、3月のお彼岸の時期か、真夏のお盆の時期に、香川県に滞在してることが一番多いのだけど。

“お天気と開花”…このタイミングは難しい!

 

*善通寺さんの涅槃桜

こんぴらさんから比較的近いところに、85番札所“善通寺さん”があります。

私は、ここは“帰省=善通寺さん”というくらいに、絶対に外せない場所で、当然お彼岸の時も、お盆の時もおまいりに行くのだけど…。

まぁ、春は3月20日前後なんでね、満開を期待はしちゃいないんだけど、少しでも桜のつぼみがほころんで笑ってくれてたら嬉しいじゃないですか~。

母たちとも、

「もう何日かで少し咲き始めそうだけどねぇ…」

なんて話しながら、たくさんのつぼみを見上げて後ろ髪をひかれながら、帰ってくるのが少し残念なんです。

*旧金毘羅大芝居「金丸座」

 

桜花祭のころに行われるのが、四国こんぴら歌舞伎。

中々席がとれないのと、私的には決してお安くない…そこを頑張って二度ほど観に行ったことがあります。

たしかどちらも、初日に近い4月初旬くらいだったかな……。

(こんぴら歌舞伎は、4月の約ひと月興行があります)

それはそれは、桜、綺麗でした~。

満開を過ぎ、山から吹かれてくる風で、花びらがくるくると踊って落ちて。

まさに、桜吹雪の中を、近くの駐車場から、金丸座まで歩いたなぁ。

言うなれば、この時は、タイミングがぴったりとあってたんでしょうね。

 

*こんぴらさん「桜馬場」

こんぴらさん近辺の桜の名所……探して回るのも楽しいけど、なにより、こんぴらさんが桜の名所!

広い境内には約3500本もの桜。

順々と開き、満開になる時期、おまいりがてら表参道・裏参道・神苑などなど、ゆっくりと歩くお花見、おススメです。

表参道の「桜馬場(さくらのばば)」は、見事で、この桜の下、何度も行きつ戻りつしたくなってしまう。

何が残念って、宴会禁止なんだよねぇ(T_T)(笑)。

 

おまいりを終えて、下まで降りてきて、ふと振り返ったら……。

境内散策の道から外れた山間の桜が、ポッと頬を染めてるみたい。

そんな景色を遠くから眺めるのもまた、癒されるひと時。

桜って本当にどこにでも植わってる…咲いてるんだなぁって、春がくると思いません?

桜で心があったかくなると、日本人なんだ…なんて思います。

同じように見える桜も、その土地その土地でいろんな歴史や顔がある…

こんぴらさんの桜色を見に行きませんか~。