そうだ!
こんぴらさん行こう!!
金刀比羅宮は、香川県琴平にある神社。
昨今はパワースポットとも言われてる(らしい)この神社は、象頭山の中腹に鎮座しています。
五穀豊穣・大漁祈願・商売繁盛…と多くのご利益があると、いにしえの昔から、たくさんの参拝者が訪れるんです。
時代は流れても、同じ場所で、大切なお願いをしたいと、現在も年間約400万人もの人たちが「しあわせまいり」に来る…そんな神社。
大切なお願いをするのは、そんなに楽な道のりじゃぁありません。
こちらの金刀比羅宮御本宮まで、785段の階段を登り……
さらに進んで、厳魂(いずたま)神社(奥社)までは、計1368段もの階段を登るんです。
大切なお願いも、絶景も、苦労して登った人が、経験できるのかも…。
(この道のり、私には笑えないくらいキツイ(´;ω;`)ウゥゥ)
そうして、こんぴらさんまいりしたら……。
そう、ここは四国、八十八札所めぐりでも有名。
四国八十八札所めぐりは、その名称のとおり八十八のお寺さんを巡る巡礼のことで、“おへんろ(遍路)”とも言います。
なので、この巡礼をしている人たちのことを“おへんろさん”と呼ぶんですよ~。
四国は平安時代ごろ、修験者(山中で修業を重ねる人のこと)の修業の場となっていました。
のちに弘法大師と呼ばれるようになる空海も、そのひとりで、人々の災難を除くために霊場を開いていき、修行僧たちが巡り歩いたのが“四国遍路”のもとだと言われています。
また、人間には八十八の煩悩があると考えられ(あれ?、百八つじゃないのか~。仏教宗派によっていろいろなのかもしれないなぁ)、この四国八十八ヶ所を巡ることによって、その煩悩が消え願いが叶う…とも。
*おへんろさんの基本スタイル
私がいくつかの札所(お寺さん)で見かけた中には、すげ笠と杖だけだったり、白衣のみだったりと、上から下までそろえていない方も多かったように思います。
それも時代の流れなのかな。
と同時に、昔は歩きおへんろが当たり前だったのも、今は「ツアーバスへんろ」、「車へんろ」とより身近に札所めぐりができるようになってきました。
そんな札所めぐりを、せっかくこんぴらさんまで来たんだから、少し回ってみません?
ちなみに…
残念ながら、こんぴらさんは金刀比羅宮(ぐう)なんで、この札所には入ってないんです。
*75番札所 善通寺(ぜんつうじ)
ここは押さえたい!!
お大師さん誕生の地と言われる、誕生院という院号をもつ、善通寺さん。
西院・東院と広大な敷地内には、見どころがたーくさん!
広い境内をゆっくりと歩くと、ほかの札所とは一味違った空気感を、訪れるたびに感じる…私的パワースポットかも。
年に一度はおまいりに行き、お札を頂いてます。
*74番札所 甲山寺(こうやまじ)
善通寺さんの、空海記念碑のある駐車場から、少し目線を上げると、甲山寺さんがあります。
朝廷から命をうけた満濃池の修復工事。
その工事の完成を祈願し、甲山の岩窟に薬師如来像を刻んで修法し、無事に修復できたとか…。
このことから、こちらは薬師如来を本尊としています。
薬師さんは、心身に災いする一切を取り除いてくれる…と言われることから、病気平癒などのお願いに訪れる方が多いところなんです。
*73番札所 出釈迦寺(しゅっしゃかじ)
こちらは、空海7歳の時(7歳!?)、
「将来仏門に入り仏の教えを広め、多くの人々を救いたい…もしこの願いをかなえてくれるのなら、釈迦如来よ、姿をあらわしたまえ。かなわぬのなら、この身を諸仏に捧げる」
と、断崖絶壁から身を投じたと言われる場所。
何度もごめん!。7歳って(*_*;
すると、羽衣をまとった釈迦如来と天女が舞い降りて、お大師さんを救ってくださったそうな…。
この「捨身ヶ巌禅定」は、境内から50分ほど急坂を登った場所にあり、その昔は札所だったのが今は奥の院となってるんです。
お大師さんが、虚空像菩薩さまの真言を100万回唱える“求聞持法”をおさめたことから、ここでおまいりをすると、すんばらしい記憶力が身につくとか…つくとか……(笑)
最近物覚えが~とか、受験生の方はぜひ!
*72番札所 曼荼羅寺(まんだらじ)
こちらの見どころは、お大師さんが手植えしたという松の名残(不老松)。
また、松の幹に刻まれた、弘法大師座像(笠松大師)は、訪れるおへんろさんが、大切に撫でさする様子も、時に目にすることもあります。
長年の撫でさすりで、つるつるとしていて、ついつい二度、三度と私も撫でてきました~。
それだけでいいことありそうで。
今回は、こちらの四つの札所を選んでみました。
私は、もちろん普通の格好でおまいりに伺ったけれど、気持ちはおへんろさん。
そして、ひとつ…ふたつとおまいりした札所が増えると、また行きたくなるのが、四国遍路なのかもなぁ。
私は今度、どこに行こうかな……。
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